瑞穂の国・日本には、先人の叡智に基づき営々として建造されてきた用水路が網の目のように張り巡らされ、その総延長は40万キロメートル、地球10周分の長さになっています。これら用水路は、農業農村の持続的な発展を支える基盤であるとともに、国土保全や環境保全の面で公益的な機能を発揮しています。今後とも、これら機能を持続・発展させるためには、適時、適切な補修・補強、更新を行い、効率的な運用を図る技術が重要であります。
水路補修改修工法研究会は、このような要請に応えるために設立され、官学民連携して新技術の開発に取り組んでいます。今後も積極的に技術開発を進めるために、多くの熱意ある人材、団体の参画を期待しています。
当研究会がその研究と実践を通じて、水路の補修改修工法に関わる課題を解決し、社会に力強く貢献出来るよう、尽力したいと思います。

会長 長束 勇

国立大学法人島根大学名誉教授
国立研究開発法人農業・食品産業技術開発研究機構フェロー

職 歴/農林水産省構造改善局建設部設計課長補佐
    農林水産省農業工学研究所研究室長
    独立行政法人農業工学研究所上席研究官
    国立大学法人島根大学生物資源科学部教授

受賞歴/農業土木技術研究会賞(設計施工部門、企画計画部門)
    国際ジオシンセティックス学会日本支部賞(論文賞)
    農業土木学会賞(論文奨励賞)
    文部科学大臣賞(研究功績者)
    農業農村工学会賞(学術賞)

委員歴/農業用ダム技術検討委員会委員
    農業用ダム安全性評価委員会委員
    農業水利施設補修・補強工事技術指針検討委員会委員長
    開水路補修工事における補修方法検証委員会委員長
    長寿命化技術体系化推進検討委員会委員